【メダカはガラス水槽がとっても苦手!?】
メダカを長く上手に飼うには、ガラス水槽は避けましょう。
理由は、「メダカはとても臆病な魚」だからなのです。もともと、野生で生きているメダカは、食物連鎖の底辺に位置しています。
つまり、フナやコイなどの大型魚の餌として存在しています。だから、生き延びる為に神経質であり周りから姿を見られるのを嫌うのです。
ですから、熱帯魚のような観賞魚としては適していないのですね。
カラス水槽にメダカを入れたら、なんだか体の色が変わった体験をしたことありませんか?
メダカは保護色機能を持っているので、透明な場所だと自分も透明になろうとするからなのです。
それって、かなりストレスを感じている証拠なのですよ。
「水槽で、泳ぐ姿を見たいからメダカを飼育するのに、それじゃ意味がない!」そう思ってしまうかも知れませんが、長く飼うにはどうしても仕方の無いことなのです。
不透明な容器で飼育すると、元気に長く生きてくれるので、メダカの赤ちゃんも見ることが出来ますよ。
広めの容器であれば、真横から見れなくても、真上や斜めから鑑賞出来るので、メダカの姿を追うには十分です。
「ガラス水槽で、部屋の中で絶対見たい!」場合は、短命になることを承知で飼育しましょう。
ガラス水槽での飼育が絶対にダメだと言う訳ではないので。
ただ、元気な姿を長く見たいなら、不透明な容器で飼育する事をお薦めします。
【メダカにとっても、太陽はとても大切なのです!】
メダカを飼育する時、リビングに置きっぱなしは良くありません。
人間同様、太陽の下で暮らせば元気に育ちます。直射日光に当たると、水温が変化して良くないと思われがちですが、そうではありません。
野生のメダカの姿を思い出してください。流れがあると言っても、急流の中では生活していないはずです。
穏やかな流れの小川や、その小川の水溜りのところで元気に泳いでいるはずですよね。
そんな場所は、太陽が当たれば水温は上昇します。ところが、メダカは元気に泳いでいますから、あまり水温の変化は気にしなくて良いのです。
とは言っても、浅い容器で長時間日光に当たり続けると、水でなく、お湯になってしまいますから、その様な容器は避けるようにしてくださいね。
リビングや玄関で飼育していても問題はありませんが、天気の良い日にはベランダや庭に出してやって、太陽の光を浴びさせてください。
犬を飼っていれば、散歩をさせなくてはいけませんよね。
それと同じだと思ってください。
メダカも日の当たる場所へ、散歩させてあげるのです。そうすれば、元気に長く生きてくれますから。
それと、太陽に当たれば水が汚れてきます。コケのような緑色の物体が容器についてきますし、水の色も茶色に変色したりします。
でも、それで良いのです。「水が汚れたから、新しいのに変えなきゃ」と取り替えたりしないでください。
その汚れた水が、メダカにとっては居心地が良いのですから。
緑色の物体は、バクテリアや微小なプランクトンです。メダカは、それらが好物なので喜んで食します。
メダカにとっての自然な栄養食なので、体も元気になりますから大丈夫なのです。
とにかく、自然な状況で飼育してあげるのが、メダカにとって一番良い環境なのですよ。
【ろ過器やエアポンプはメダカには邪魔な機械なのです!】
メダカを飼育する時、熱帯魚と同じように「キレイな水」で清潔な環境にする為に、ろ過器やエアポンプを使用していませんか。
もし、使用しているならそれらの機械は、メダカにとっては邪魔な機械でしかありません。
エアポンプですが、エアポンプには必ずモーターがあって音を発生させています。高性能なモーターなら音も微弱なのですが、大抵は音を発生していると思いますし、ぶくぶくとポンプから出ている泡も水の中では音がしているのです。
メダカは、非常に臆病な魚なのでそんな環境だとストレスを感じてしまうのです。特に、水中に酸素を必要とはしないので、エアポンプは必要ありませんよ。
次に、ろ過器ですが、これは容器内に水流を作り出す原因となってしまいます。元来メダカは、水流のある場所で生息していません。水流があったとしても、非常に緩やかなところですし、その中でも水溜りを好んで生息しています。
ですから、飼育容器内に水流があればそれ自体がメダカにとってストレスの原因になってしまうのです。
そんな理由で、熱帯魚のような飼育セットは必要ないのです。
逆に考えれば、非常に簡単に手間のいらない飼育が出来ると言う事になるのですね。
メダカは出来るだけ自然に飼育することが、元気に長生きする秘訣なのです。