・長生きさせたいなら、まずは金魚選びから
金魚の飼育をしようとしたとき、すぐに死んでしまったらがっかりしてしまいますから、長生きできるような飼育方法を知りたいです。
まず気にしなければならないことは、長生きする金魚を選ぶということです。
金魚を手に入れようと思うと、ペットショップやホームセンター、あるいはネットなどでも買えますが、自分で状態を確認するというのが重要ですから、まずは自分で見に行くのが大切です。
お店で売られている場合、水槽の水がきれいかどうか、ふらついていないか、同じ水槽に病気の金魚がいないか、体に傷がないか、ということを確認するといいでしょう。色合いが鮮やかだと健康で元気な金魚というのがひとつの指針にもなります。
金魚すくいなどで手に入れる場合は、ぎゅうぎゅうに押し込められていると、ぶつかりあって傷つきやすいなどの危険があります。また寄生虫や病気を持っている率も高いので、避けたほうが無難です。
とはいえ、買い慣れていないとそうした点がわかりにくいですから、いくつかお店を回って、できるなら店員さんにアドバイスを受けるといいでしょう。また、水槽にいる金魚の中で、同じ品種の金魚が多いと比較がしやすいです。あまり、ひとつの水槽にたくさんの金魚がおしこまれているのは良くないので、いくつかの水槽に、同じ品種の金魚がいる、という形がいいでしょう。特に元気な金魚を探しましょう。
・金魚の飼育には、水が大切
金魚を長生きさせたい場合は、飼育するのに気をつけることがいくつかあります。
たとえば、水槽の中に、空気がぶくぶくと出ている装置を入れることです。そうしないと金魚が酸欠になってしまい、健康を失うリスクが高まります。より良いのは、水が循環してろ過する装置がついているもので、排泄物などで汚染されていってしまう水質を保つことができます。
昔はそんなものがなかったのにきちんと飼育出来ていたじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、そういう場合は水草が入っていたでしょう。光合成をするために、いわゆる金魚鉢に入れられていたり、屋外の池で飼育されてたりということがあるでしょう。自然な仕組みですが、しかし、水温が上がることは金魚にとってよくありません。太陽に当てて光合成を促したいですが、水温が上がってしまうということを考えると、やはり循環式ポンプで酸素を補給したほうがいいでしょう。
それでも自然な形にこだわる場合は、すだれなどで直射日光をふせいだり、直射日光の当たらない北側に水槽を置くなどするといいです。
水は、塩素を抜くために一日放置した水道水か、カルキ抜きを入れた水を使うといいでしょう。水の交換も、安定しているときにはそれほど頻繁に変えず、また一気に全部を変えることはしなくてもいいです。1/3程度残しておくといいでしょう。
・水質管理や、金魚すくいの金魚について
金魚を育てるにあたって、水質が気になってしまうという人は、バクテリアを入れておくといいです。金魚の出す排泄物などを分解してくれるので、ちょうど良い形で共生してくれるでしょう。アンモニア臭が強くなってきたら、バクテリアを入れるなりして中和をするか、水の交換をしないと、金魚の健康に問題が出てくるかもしれないので注意です。
エサは、数分で食べきれるくらいの量でないと、水が汚れるばかりですので、量を上げすぎないように注意です。
また、水槽の中に水質安定用の砂であったり、貝殻などを入れておくと、水質が保たれるということがあります。
注意したほうがいいのは、しばらく育ててきた金魚に、新しく手に入れた金魚を合流させるときです。これまで育ててきた金魚なら、どういった環境だったか、病気に関してはどうかということはわかっていますが、新しい金魚は不透明です。特に、金魚すくいの金魚の場合は、長く生きていなくてもいいというつもりで管理していた可能性がありますので、なにか病気を持っている可能性が高いですから、最低でも一ヶ月、できればもっと、別の水槽で育てたいところです。
水槽に余裕があるのなら、ずっと別の水槽で育てるようにしたほうがいいでしょう。