ベタ飼育に適した水質を保つ方法
ベタは比較的強い魚で、初心者が飼育しやすい魚だといわれています。ただ、そのことで油断してしまい、死なせてしまうという飼い主も多いというのが現状です。特に水質というのは、魚にとっては命を左右するものでもありますので、しっかりと管理を行わなければなりません。
水に関して、水道の水を直接入れると、病気にかかったり死んでしまったりします。そのため、カルキ抜きをするために、ポンプを作動させたまま三日ほど水を放置しておいてください。最初はそのような準備を行った水に魚をいれ、その後は週に一回ほどのペースで水槽の三分の一ほどの水を入れ替えるようにしてください。
交換する水も、カルキ抜きをしっかりと行ったものを使用するようにしてください。水質が大きく変化すると、尾ぐされ病などの病気にかかってしまう可能性があります。
水温に関しては、27度くらいに保っておくのが一番良いです。最低でも20度を下回ることはないように注意しておきましょう。ベタは低温に強い魚だといわれていますが、病気の可能性を下げるためには、27度を保っておいたほうが良いです。
ですので、ヒーターを購入して水温を一定に保つようにしておいたほうが良いでしょう。また、ヒーターで火傷をしてしまう可能性をなくすために、ヒーターにはカバーをつけておくようにしてください。のんびりとした魚ですので、そのような対策を行っていたほうが、安全に飼育することができます。
ベタ飼育のためにはどのような水槽を購入するべきか
ベタが熱帯魚店で売られている際には、小さいガラスの容器に入れられたまま販売されています。ただ、この容器のまま飼育するのは、初心者にはオススメしません。死なせることなく、長く飼いたいという場合には、ちゃんとした水槽を購入するようにしましょう。
サイズとしては最低でも30センチ以上のものを購入してください。ろ過器も必要です。
この魚は10センチ以上ジャンプすることもあるため、蓋がついているものを購入するようにしたほうが良いです。帰ったら水槽から飛び出し、床で死んでいたという事例も多く存在しますので、注意してください。
複数のベタを飼育する際には、気をつけておかなければならないことがあります。それは、オス同士を同じ水槽に入れないということです。この魚は闘魚ともいわれており、オス同士を狭い場所に入れてしまうと、喧嘩をしてしまうことがありますので、別々に飼う必要があるのです。
オスとメスであっても、オスがメスを気に入らない場合は攻撃してしまうことがあります。メス同士であれば、そのようなことはないので、同じ水槽で飼っても問題ありません。
水槽選びだけでも、意外と注意するべき店は多いです。ただ、このようなことを事前に把握しておくことで、楽しく飼うことができるようになりますので、しっかりと覚えておくようにしましょう。
ベタの健康を守るための飼育方法
ベタを飼育するうえで、その健康を守るためには、まずはエサを適切にあげるということが大切になってきます。頻度としては一日に、一回か二回で充分です。与えるエサにもよりますが、例えば乾燥赤虫の場合には、10匹ほど与えるようにしましょう。稚魚の場合には、卵のブラインシュリンプなどを与えるのが一般的です。そして、大きくなってきたら乾燥赤虫を与えるようにしていくと、立派な成魚になっていきます。
健康のためには病気に早く気付くということも大切なことです。熱帯魚の病気は様々あり、なかには気付きにくいものもあるので、毎日観察して、病気にかかったら早く治療するということを心がけておきましょう。
ベタがかかりやすい主な病気は二つです。一つは白点病という病気で、体に白い斑点のようにものが浮き上がってくるようになります。これは急激な水温の変化などによってかかってしまいやすい病気です。すぐに治療を行うとともに、自分の飼育方法をもう一度見直す必要があります。
もう一つは、尾ぐされ病という病気です。尾ひれがボロボロになったり、小さくなったりしていたら、尾ぐされ病の可能性があります。水槽を運ぶ際に尾ひれに傷がついてしまい、そこから細菌が感染してしまうことによって発症してしまうケースが多いです。
どちらの病気も早期に治療することが大切です。発見したら、すぐにショップなどに相談しにいくようにしましょう。