①金魚に白い斑点が!いったい何の病気
体の表面に白い斑点のようなものができていた場合、考えられる病気は二つあります。
一つ目は、白点病です。最初は金魚がかゆそうに体を水槽にこすりつけ、その後に小さな白い斑点が体のいたるところに出現します。放置しておくと、そのまま死んでしまうこともあるため注意が必要です。
対策としては、市販されている治療薬で薬浴をすることです。白点病は寄生虫が寄生することによって起きる病ですので、正しく消毒をしないと、他の魚も同じは白点病になってしまったり、治っても再度病に侵されてしまうことがありますので、水槽の水は全て捨て、しっかりと掃除を行いましょう。
二つ目は水カビ病です。傷口から水カビが感染し、体の表面に綿のような白いものが発生してしまう病です。白点病は模様のような白い斑点ができるのに対して、水カビ病は白い綿が体に取り付いているように見えます。傷の有無を確認し、傷を発見した場合には白カビ病と判断してください。
こちらも治療薬での薬浴を行ってください。傷が癒えるまで薬浴を行い、カビを慎重に取り除いてあげるようにしましょう。この際には、体に新たな傷をつけてしまわないように注意してください。下手をすると、治療の過程で死んでしまうこともあります。
どちらも金魚がかかりやすい病気ですので、まずはどちらの病なのかということを判断するということが大切になってきます。
産卵?病気?金魚の体が膨らんできた
金魚の体がぐーっと膨らんできた場合、産卵するのかな、と思ってしまいますが、もしかしたらある病気である可能性があります。松かさ病という病です。
この松かさ病は不思議なことに、なぜこの病にかかってしまうのかという原因がはっきりと分かっていません。一説には、エロモナス菌が感染したものによる病だといわれていますが、実はこのエロモナス菌という細菌は、水中のいたるところにいる細菌なのです。
本来であれば、このようなどこにでもいる菌に感染することなどないはずなのですが、このエロモナス菌は水が汚れてしまっているときなどに、爆発的にその数を増やすことがわかっているため、そのような場合のみ、普段は感染しないはずの金魚が感染してしまうのではないか、といわれています。
初期症状としては、病名の松かさ病という名前の通り、ウロコが松ぼっくりのように立ってきます。その後に体が膨らんでくるので、産卵と間違えてしまうのですが、ウロコが逆立っていた場合は松かさ病だと考えられるので、間違えないようにしてください。
治療としては、水槽の水の交換と丁寧な掃除です。さらに、薬浴や薬の経口投与も必要になってきます。これは治りにくい病気でもありますので、根気良く治療していくことが大切です。
金魚のエラの動きがおかしいのは病気?
左右のエラで動くスピードが速かったり遅かったりする、動きがほとんどなくじっとしている、エサを吐き出してしまう、金魚にこのような症状が現れた場合、エラ病という病に侵されている可能性があります。
エラ病の原因は様々考えられるのですが、カラムナリスという水質の悪化によって発生する細菌に感染してしまい、発症するというケースが一般的です。また、他の細菌による感染症にかかってしまった際に、エラにまで細菌が感染してしまい、エラ病を併発してしまうこともあります。
金魚にとってのエラの病気というのは、かなり致命的な病です。エラが正しく機能しないために、呼吸ができなくなってしまいますので、死に直結するような恐ろしい病といえます。
エラ病が悪化していくと、エラが開いたまま閉じないという症状や、エラが壊死してしまい取れてしまうこともあります。体の内部にまで細菌が感染してしまうと、ガラスに何度も頭をぶつけたり、水槽の中を猛スピードで泳ぎまわったりというような異常行動を起こすようになってしまいます。
治療は、治療薬による薬浴です。水槽の清掃も行わなければなりません。先述したように、他の病気も合併している可能性がありますので、その場合には様々な治療薬を使って治療を行わなければなりません。
悪化しすぎていると、治療できないこともありますので、早めに異常に気付くということが大切になってきます。