①金魚の産卵は事前に準備をしておくことが大事
金魚を産卵させ、もっと増やしたいという人もいると思いますが、その際には様々な点に注意しておかなければなりません。事前に準備しておかなければならないことも多いため、しっかりと把握しておくようにしてください。
金魚の卵は付着するタイプの卵ですので、水面に浮いている水草などに付着することになります。自分で水草を浮かべておいても良いですし、専門店には専用の魚巣が売っていますので、それを浮かべておいても良いです。
こうしておいたほうが卵を取り出しやすくなるため、必ず産卵をすることが予想される日には入れておきましょう。オスはせっかく生まれた卵をバクバクと食べてしまうため、取り出しやすくしておくことは卵を守るためでもあるのです。もしも、オスに食べられることが心配なのであれば、卵を産む直前まではオスとメスで水槽をわけておくというのも良い方法です。
なお、冬場の場合は小型のヒーターなども用意しておく必要があります。卵を分けた後に、卵が孵化するまでを待つための水槽の温度が低すぎると、孵化することなく死んでしまうからです。
卵が産まれてから焦っても遅いことがありますので、このような際には事前に使用するものを準備しておくということが大切になってきます。忘れないようにしておきましょう。
②金魚の産卵は温度管理が大切
金魚を産卵させるためには、温度管理をすることが大切になってきます。メスが卵を産むのは、本来であれば春か秋です。水温が20℃前後の際に卵は孵化しやすくなるので、そのような水温になったら生殖行動を始めるのです。ただし、ヒーターなどによって管理されている水槽であれば、これは当てはまりません。
年中、卵を産む可能性はあるので、基本的にはオスとメスは別の水槽にわけて飼っているという人が多いです。
卵を産む日は人間と同じように、満月と新月の日、さらに低気圧の日に産むことが多いです。時間は大抵、午前中になります。
温度管理が大切といいましたが、ここまでは20℃前後に水温を保っておけば、勝手に産卵を行います。大切なのは、卵だけを取り出し、別の水槽で管理するときです。
金魚が孵化をする日数は水温によって決まります。14℃であれば10日、19℃で5日で孵化することになります。25℃にまであげれば3日で孵化することになるのですが、孵化までの日数は5~6日の間であるほうが良いです。
早く孵化させてしまったり逆に遅かったりすると、奇形の稚魚が生まれてきたり、そのまま孵化せずに死んでしまったりすることが多くなります。つまり卵を管理するためには、常に水温を20℃前後に保っておかなければならないということです。注意しておきましょう。
③金魚の産卵を無事に終わらせるために注意するべきこと
金魚の産卵を無事に終わらせるためには、様々なことに注意しておかなければなりません。特に一番大事なのは、メスがお腹に卵を宿しているかということをしっかり判別するということです。
卵を産む際には、水草を水槽に浮かべたり、オスが卵を食べてしまわないようにオスとメスを別の水槽に分けたり、というような作業を行わなければなりません。対策だけを覚えていても、これを行う時期を見落としてしまえば何の意味もありませんので、毎日しっかりと観察をするということが大切です。
金魚が交尾をする時期は、春か秋なのですが、水温が20℃に保たれている場合はその限りではありません。オスとメスを同じ水槽に入れれば、1~2日で卵が産みます。
オスがメスを執拗に追いかけ、メスのお腹を突き出したときは、産卵が始まると思ってください。オスからのそのような刺激によってメスは卵を産むのです。その後、産まれた卵にオスが射精したら完了です。オスを別の水槽にうつし、卵はしっかりと管理しておいてください。
卵をお腹に宿しているメスは、お腹が肥大化するため、見た目で容易に判別がつきます。ただ、毎日見ておかないとそのことに気付かないという人もいるため、確実に判別するためには、写真などを撮っておいたほうが良いです。覚えておいてください。