①水草の手入れに欠かせないトリミングとは
水草の手入れを行ううえで、トリミングは避けて通れない道です。
水槽の中に生えている草や葉は、当然のことながら成長し続けていきます。そのため、伸びすぎてしまった草や葉っぱを切らなければなりません。ちなみに、この作業をトリミングと言います。
トリミングを行わないで放置しておくと、水槽の中で草や葉っぱなどが大きく育ちすぎ、魚が泳ぐスペースが少なくなってしまいます。影も増えてしまうため、草などが腐ってしまいやすい環境になってしまったり、水流が妨げられることによって水質が悪化してしまったりというように、水槽環境を悪化させてしまう原因になってしまうのです。
トリミングのやり方は何度もトリミングを行い、ある程度感覚を掴んでいかなければマスターするのは難しいです。
基本的には長く成長しすぎた脇芽を摘んでいったりするのですが、草の種類によっては、トリミングした箇所から枯れてしまうこともあります。草が有茎草であれば、切り口を多少間違えたとしても、それほど問題ではないので、初心者は有茎草で経験を積むようにしましょう。
大事な魚の生活を守るためには、水草の手入れは必須です。面倒かもしれませんが、水槽の水の交換と同じように、定期的に行うということを心がけておきましょう。
②枯れ葉を除去して水草を清潔に保とう
水槽の中に水草が生えていると、当然のことながら枯れ葉などが出てくるようになります。
この枯れ葉をしっかりと取り除いておかないと、当然のように見た目も悪くなりますし、水質にも大きな影響を与えてしまうことになります。そして、それは魚たちにも影響を与えてしまうのです。
草や葉が枯れているかどうかということは、見た目で判断できると思いますので、発見したらすぐに取り除くようにしましょう。そのまま放置しておくと、株自体が腐ってしまうこともあります。
やり方としては、枯れた葉の付け根からハサミでカットしてください。そうすることによって、新しいキレイな葉が生えてくるようになります。
また、水槽全体を洗うような場合には、植え替えを行うことになると思いますが、このような際には注意しておかなければならないことがあります。それは、根付いた水草を抜いて植え替えると、古いものは葉が育たずに根が枯れてしまうということです。根が枯れてしまうと、どれだけ手入れを行ったとして回復させることはできません。
さらに、水質を悪化させ、魚たちにも影響を及ぼしてしまいます。
古いものを植え替える際には、根を三分の二ぐらいは切り取ってしまったほうが良いです。そうすることで腐らないようになります。
③ライティングは水草の命
小学生の頃に習ったと思いますが、草は花は二酸化炭素を吸収し光合成を行っています。それは水草においても同じことがいえるのです。
そのため、ライティングを正しく行うということが、水草を守ることにも繋がり、ひいてはカワイイ魚たちを守ることにも繋がります。
見た目、という部分でもライティングは重要なことですので、正しい知識を身につけておきましょう。
ライティングは、光が強すぎても弱すぎてもダメです。強すぎれば藻などが繁殖し過ぎてしまい、影ができることによって草や葉の成長を妨げることになってしまいます。弱すぎれば、光合成が充分に行われず、成長できずに枯れてしまうという事態に陥ってしまうのです。
そのため、市販されているライティング装置などを購入して使うようにしたほうが良いです。理想的なライティング時間は、10~16時間となるのですが、市販されているものの中にはタイマーなどがついているものも多いので、かなり使い勝手が良いのです。
太陽光で自分で調整することも可能ではありますが、かなり面倒です。蛍光灯などよりも藻が発生しやすいうえに、光が強すぎて水温が上がり、魚に影響を与えてしまうこともあります。ですので、特に初心者はしっかりとしたライティング装置を購入するようにしましょう。